泡を吹いて倒れた人を助ることができなかった私

私は、ある日ゲームセンターで遊んでいました。
その日は、日曜日だったので周りには人があふれています。
すると、スロットゲームをしている人が、急に椅子からゆっくり倒れました。
そして、口から泡を吹き始めました。
私は、これはてんかんだと思いました。
スロットゲームでチカチカする画面を見ていて、てんかんが起こったのです、たぶん。
泡を吹いていたその人は次に口から血が流れてきました。
まさにホラー映画のような表情です。
私は、目の前で人が倒れているのにビビッてしまって、何もできません。
すると、近くにいた人が「救急車、救急車」といって叫びました。
しばらくすると救急車が来て、その人は運ばれていきました。
一瞬の出来事で動揺してしまって何もできない私でしたが、
彼が救急車で運ばれた後に、私はちょっと落ち込みました。
私は、倒れた彼の一番近くにいたんです。
でも、何もできなかったんです。
私は、なんて冷たい人間なんだと思いました。
彼が私の顔を覚えているかわかりませんが、もし彼が私の顔を、
覚えていたら、私はどんな顔をすればいいかわかりません。
周りにたくさん人がいたので、誰かが助けてくれるだろうという、
気持ちがありました。
でも、本当は私が真っ先に助けなくてはいけないんです。
でも無理でした。
もし、私一人なら当然助けます。
でも、周りに人がいたので誰かがやってくれるだろうという気持ちが、
私の心の中を支配してしまったのです。
私は、本当に冷たい人間だと思いました。